設立趣旨
趣旨
文部科学省の発表によれば小・中学校だけでも13万人近くの児童・生徒が不登校状態にある。
私学、また高校や大学における不登校は調査がないため実数こそわからないが、
一定の比率を占めるものと推測される。
またひきこもり状態にある青年・成人も数十万人と言われ、
当事者との関係性のあり方や、社会適応への課題は深刻なものとなっている。
そして、これら不登校、ひきこもり状態にある人たちの中で、
高機能の広汎性発達障害や様々な精神病理などへの罹患がその原因となっていたり、
不登校、ひきこもり状態の中で様々な精神病理などに罹患する人の増加が見られる現状にある。
私たちは、こうした不登校・ひきこもり状態にある方、また生得的に高機能の広汎性発達障害のある方やそのご家族に対して、
病理や状態、障害の特性や適切な関わりについての必要かつ適切な学びを提供し、具
体的な対応法を共に探求することを通して、生きづらさを緩和していく関係性づくりを支援することを目的として各種事業を取り組むものである。
申請に至るまでの経過
平成13年9月、「京都ひきこもりと不登校の家族会ノンラベル」(以下、「家族会ノンラベル」と称す)を発足。
月例家族会と個別面談を中心として不登校、ひきこもりのご家族への支援を始める。
家族会ノンラベルは、「支援者とともに」をスローガンに、
学習と経験を積んだボランティアスタッフが家族会月例会のグループワークを援助するなど、
ご家族と支援者の会として発展していく。
家族会ノンラベルは、会員の増加とともに、不登校やひきこもり、無業、就労が続かないなどの状態にある当事者の中で、
発達の障害や偏り、強迫性障害、気分変動、抑うつ、パニック障害、解離性障害等の二次症状を複合されている方も多く、
個別面談担当者のみならずスタッフが専門的知識を習得することに迫られ、学習を重ねつつ支援の内容を深めていく。
当事者の中でも、高機能の広汎性発達障害をお持ちの方の比率が高まり、平成17年より年2回、
「アスペルガー援助者養成講座」を取り組みはじめ、同年12月に、アスペルガー障害の思春期・青年期・成人期の援助部門として「アスペ・ノンラベル」を創設。
平成18年4月より、従来の家族会月例会を不登校・ひきこもり部門とアスペ・ノンラベルの2つに分けて開催することになる。
同年12月、アスペ・ノンラベルは、日本発達障害ネットワーク(JDDネット)のエリア会員となる。現在、「アスペ・ノンラベル」と言う呼称は使用していない。
家族会ノンラベルという任意団体としての活動が、さらに社会的役割を果たせるようになるように、
平成19年4月よりNPO法人取得に向けて準備を始める。平成19年12月16日に設立総会を開き、審議の後に認証申請を提出する事を決定した。
平成20年4月にNPO法人格を取得し「特定非営利活動法人ノンラベル」となる。
平成21年2月に、「指定福祉サービス事業所」の認定を受け、「生活訓練」「就労継続支援B型」の多機能型事業所としてNPO活動事業を拡大する。
平成25年5月31日 第1号「京都市条例指定 特定非営利活動法人 ノンラベル」と指定される。
現在、京都府にも同条例の認定を申請中、その後、国の「認定NPO法人」格取得を進めていく。
平成25年5月31日
京都市条例指定 特定非営利活動法人ノンラベル