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ごあいさつ

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特定非営利活動法人ノンラベル

理事長  田井 みゆき

 

2011年、9月に「成人の(思春期以降)高機能の広汎性発達障害の方と家族をサポート NPO法人ノンラベル」(当初は「京都ひきこもりと不登校の家族会ノンラベル」)は、支援者と家族さんとが一緒に活動する形の会として発足し、活動11年目を迎えました。

当時、ひきこもりや不登校の状態になっている息子さんや娘さんのご相談を受ける中で、理由なく人がひきこもるのは何かおかしい、必ず、何らかの理由があるはずと考えていた所、京都で「アスペルガー症候群」についての講演会やシンポジウムが次々と開催され始めました。

聴講を重ねるうちに、相談をうけているひきこもりや不登校の方の多くに発達障害の特性があてはまるケースが大半である事に気づきました。

関連著書を読みあさり、講演という講演を聴講し、現場では相談に来られる親御さんから当事者さんの状態をお聞きする事、集まり始めた「居場所」に集う青年たちから、発達障害について多くを学びました。

発達障害は先天性の脳機能障害ですから、本来、服薬は必要ではなく(障害を無い事にするお薬など存在しません)、福祉の分野での支援がメインとなります。

しかし、障害がある為の生きづらさで抑うつやうつ、双極性障害、強迫性障害、パニック障害、解離性障害等々の2次症状である神経、精神症状を発症してしまった場合は医療の力も借りねばなりません。

学校に所属している場合は、学校の先生方のご協力も必要となります。多くの分野の多くの人間がお一人、お一人の当事者さんをチームサポート(協力と分担)で支援させて頂く事が必須です。

発達障害の方が2次症状が起き精神科を受診されると、その多くが「統合失調症」と診断されてしまったケースを数限りなく見て参りました。

「薬」にとても敏感な体質を持つ発達障害の方が、統合失調症でも無いのに統合失調症と診断されてしまい、統合失調症のお薬を処方され、発達障害の「真面目すぎる」特性から、几帳面に服用した結果、お薬を飲めば飲む程、状態が悪化していき、ついに入院というケースも多々あります。その上「入院」という「大きな変化」に発達障害の方は大変な不安を持たれ、益々、状態が悪化。薬を飲めば・・・入院をすれば・・・良くなると信じて動かれた事で、どんどんと調子を崩すケースも少なくありません。(情報量の軽減と言う事で入院治療で落ち着く方もおられますが)

ノンラベルでは、発達障害の特性を学ぶ事を活動の大きな柱としています。

ご家族が発達障害の特性学ばれ、当事者さんに適切な対応をされると、当事者さんに良き変化が起こり始めます。

発達障害の特性を学ぶ事は、イコール、当事者さんを理解する事と言っても過言では無い事をこの11年間の活動で確信しました。

生活が快適になると減薬が可能になる方も出てきています。

 

ノンラベルの「対人関係トレーニング」である居場所(福祉サービス事業所)には、毎日、20名ほどの当事者さんが通所されています。

自閉症圏の方は「無口」「暗い」などという間違った思いをもって施設見学に来られる支援者の方々は、見学をされたあと皆さんが首を傾げられます。

楽しそうにおしゃべりをする人たち、マージャンやトランプなどをしながら笑っている人たち、

「本当に、ここに居られる方たちは発達障害と診断されてる方たちですか?」と必ず質問をされます。

通所をされたその日から、このような状態では勿論ありません。

通所を継続し、ノンラベルの居場所が自分にとって「安心、安全」とわかり、今まで「変わった人」扱いしかされなかった学校での経験との違いに気付いた方から「笑顔」が出始めます。

私たちスタッフは、通所者さんのこの「笑顔」を見たい為に日々、活動を継続しています。

通所者さんの「笑顔」「笑い声」が私たちの原動力となっています。

 

自閉症文化(障害を文化と考えています)と定型者文化の異文化交流です。

どちらが正しいとか間違っているとかはありません。文化の違いなのですから。

 

障害は残念ながら生涯にわたって共存しなければなりません。

障害特性を「~が出来ない」とネガティブに共存して生涯を過ごすのと、障害特性は工夫次第で何とでもなるとポジティブに共存して生涯を送るのと、あなたはどちらを選びますか?

私たちは微力ですが、「障害と共存する!」と思ってられる方に、生活面での工夫やサポートを提供していきます。

 

2012.1月

 

特定非営利活動法人ノンラベル 理事長  田井 みゆき

 

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